タイビジネス相談スッパ切り [D-MARK MAGAZINE AUG 2014 Vol.52]

バンコクと東京で働く社長 パクストレーディング(株)社長・諸戸文月の「タイビジネス相談スッパ切り」
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バンコクと東京で働く社長 パクストレーディング(株)社長・諸戸文月の「タイビジネス相談スッパ切り」
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Q. 軍政が続いているタイですが、日系企業のタイビジネスに影響はありませんか?
A. 軍事政権という言葉の響きから連想されるであろうこの類の質問は多いが、一部金融業を除けばまったく影響はない。日系に限らず、ほかの外資も同じだ。
 中国のように政情不安がビジネスに影響を与えないような姿勢をだれが政権をとろうと政府がとり続けているのは、この国の良いところだ。多くの日系企業が中国から移転してきていることは、その証左だろう。
むしろ、軍事政権になり良くなったことがある。伝統芸とも思われていた、公務員の収賄がなくなったのは、驚きに値する。いままで収賄を取り締まるべき警察が逆にその一端を担い、加担している状態が長く続いていた。軍部に押されて警察権力が弱くなった結果、収賄がなくなったというのも皮肉なものだが。
 また、頻発していたデモ隊による道路封鎖もなくなり物理的移動もスムーズだ。この状況も長くは続かず、いずれは混沌とした政局に戻るだろうが政府の外資に対するスタンスは変わらないはずだ。我々は安心してビジネスに取り組んでいけるだろう。
[D-MARK MAGAZINE AUG 2014 Vol.52 掲載]

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